JPS 2025/09 (Hiroshima U.) Presentations

Contribution List

2. ALICE 実験\sqrt{s} = 13.6 TeV陽子陽子衝突における重フレーバー測定に向けた電子-ミュー粒子方位角相関解析

Shunsuke Kurita (Hiroshima University (JP))

重イオン衝突において、重クォーク由来の崩壊粒子の角度相関は、クォーク・グルーオン・プラズマの動的進化に鋭敏であり、エネルギー損失や輸送係数に関する情報を含む。陽子陽子衝突の測定結果は、重イオン衝突解析の基準となる。本研究では電子-ミュー粒子対を用いた相関測定を提案する。これにより近傍ジェットを抑制し、クリーンな測定が可能となる。本発表では重フレーバー測定に向けた電子-ミュー粒子方位角相関解析の現状を報告する。

3. ALICE実験√s=13.6TeV pp衝突前方mu粒子対質量分布に対するシミュレーション解析

Masahiro Oida (Hiroshima University (JP))

LHC第３期運用よりALICE実験前方ミューオン検出器群に新規シリコンピクセル検出器(MFT)を導入した。それにより、ミューオンのDCA測定やミューオン対の質量分解能向上が期待される。DCAによるHF除去や分解能向上によってQGP内でミューオン対へ崩壊する軽いベクトル中間子質量分布の測定が期待できる。本公演ではMFTを用いて再構成した陽子陽子衝突前方ミューオン対質量分布に対するシミュレーション解析について発表する。