Speaker
中川 徹郎
(京都大学)
Description
高輝度 LHC-ATLAS 実験におけるミューオントリガーは, エレクトロニクスの更新によって拡張された通信帯域を活かし, 全ての TGC 検出器のヒット情報を後段回路に送る. 大規模な FPGA (XCVU13P) を用いることで、検出器7層の間でコインシデンスを取った後, Look-Up-Table を使ったパターン照合による運動量の算出を可能にしている. 論理回路の開発研究は, 性能の詳細な理解と最適化の段階にある. 論理回路をソフトウェア上で再現したシミュレータを用いて高統計のデータに対する振る舞いを精査することで, 現在の設計に潜む非効率に対する理解を深め, その改善可能性について議論する.