Speaker
Haruka Tachibana
(Osaka Metropolitan University)
Description
FAST (Fluorescence detector Array of Single-pixel Telescopes) は、次世代の宇宙線観測実験として、多数の小型大気蛍光望遠鏡を広範囲に配置することで、超高エネルギー宇宙線の高統計観測を目指している。現在、テレスコープアレイ実験サイトに3台、ピエール・オージェ観測所サイトに4台の計7台のFAST試作機が設置・運用されている。ピエール・オージェ観測所サイトでは、2026年3月に従来の2台に加えて新たに2台の試作機を設置し、多地点観測に向けた試験運用を開始した。望遠鏡の焦点面カメラは4本の8インチ光電子増倍管(PMT)で構成され、10年以上の長期運用を想定している。そのため、環境要因や経年変化によるPMT性能の変動を把握し、適切な較正を行うことが重要である。本発表では、新たに設置したFAST試作機の初期動作確認および設置時に実施した性能評価の結果を報告するとともに、単一光子測定によるPMTゲインの評価、ならびにゲインの長期変動および温度依存性について報告する。